わが家に来て、7年になるオスの保護猫「むぎ」。
譲渡会での出会いを経て、わが家にやってきた「むぎ」のご紹介です。
保護猫譲渡会
最初のマンションを購入してまずやりたかったことは、「猫を飼うこと」。家族全員、猫が大好きですが、社宅住まいではそれは許されません。
分譲マンション購入の条件に、ペット可は必須条件でした。もちろん、今回の住み替え時も。
最初のマンションに入居して1ヶ月後の2015年秋。
保護猫の譲渡会があることを知り、まずはその会のHPで「むぎ」を見つけました。
5ヶ月のオスで、茶トラで大きめの猫です。
会場には30頭ほどの猫がいて、「むぎ」は首に青いリボンを結んでもらっていました。
保護主さんに抱かれても、一諸に出向いた長女の膝に乗せられても、おとなしくしていました。
マンションで飼育することを考えると、
「おとなしくて、なついてくれる猫がいいだろう。」
と思っていたので、「むぎ」に決めて保護主さんと話しをしていると、
「シャーーーーーーーーーー!」
という、猫特有のうなり声が。
我慢の限界に来たのか、「むぎ」が隣の猫に発していた声でした。
一抹の不安を抱えながら、1ヶ月後に「むぎ」は我が家にやってきました。

我が家にきた「むぎ」
譲渡会から1ヶ月後、保護主さんの車に乗せられ、「むぎ」は千葉県からやってきました。
「終生室内飼育」「年に一度の保護主さんへの連絡」「去勢手術を行うこと」
などを約束した書類にサインをし、「むぎ」は我が家の一員になりました。
保護主さんは、「むぎ」の尿がついた砂の塊を新しいトイレに入れてくれて、私たちがおしゃべりをしている間に、「むぎ」は最初のおしっこを。
ソファの下に隠れていることが多いけれど、大好きなチュールを食べたので、保護主さんは安心して帰っていきました。
その後も、ごはんを食べたり、おもちゃにじゃれたり、TV画面に見入ったり。
当時は大学生だった子どもたちと4人暮らしで、
「夜はだれの布団に来るかなあ。」
と冗談を言いながら、「むぎ」をゲージの中のベットに寝かせて床につきました。
夜中に様子を見に行くと、ゲージに「むぎ」がいません。家族全員を起こし、誰の布団にもいないことがわかり、家中を探すもやっぱり見つからず。神隠しに遭ったような気持ちになりました。
入るはずがないであろう、引き出しや引き戸を開けていたところ、夫が洗面台の下の開き戸の中で「むぎ」を発見。
洗面台の下に、開き戸の扉が開くように10センチ幅の隙間があり、私たちが入居してから全く気付いていない隙間から「むぎ」はその中に入っていました。入り込んで出られなくなったというよりは、不安でそこに身を潜めていたという感じでした。
その日は、ゲージの戸を閉めて就寝。
小さな身体で、保護主さんや一緒にいた猫たちとも離れ、新しい家と新しい家族の中で不安な1日だったに違いありません。

保護されるまで
「むぎ」は2015年春に、千葉県で3頭の兄妹猫とともに保護されたそうです。
野良猫だった母猫を保護することは出来ず、子猫たちは生後1ヶ月程度。
母猫から野良猫教育を受け始めた頃かと。
もう少し遅ければ、人に懐くのに時間がかかるようになっていたはずです。
オス2頭、メス2頭で、その中のオス1頭はその場で引き取り手が見つかり、「むぎ」とメス2頭が保護主さんに託されました。
生後4ヶ月の初めての譲渡会で、メス2頭が一緒にずっとのお家に引き取られて、「むぎ」だけが残ってしまい、その次の譲渡会で私たちと出会い、「むぎ」はずっとのお家となったわが家に来ることになりました。
それから6年半。子どもたち二人が独立して、夫婦二人になりました。
家族構成が変わりさらに今回は家までも変わってしまい、「むぎ」にとっては大変な6年半だったろうな、とあらためて思います。
今となっては私たち夫婦にとって、なくてはならない存在です。

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